
釣り人なら誰しも、「こんなルアーやジグヘッドがあったらいいのに」と頭の中で理想のタックルを描いたことがあるのではないでしょうか。
私自身、ずっと長年温めていたひとつの大きな構想がありました。それは「ジグヘッドにリップを付けたい」というアイデアです。
本当だったら、ジグヘッドの先端に薄いステンレス板などのリップを装着し、ボトム(泥底や障害物)を上手く掻き分けたり、ボトムを小突くようなアプローチができるジグヘッドが欲しいとずっと考えていました。水を受ける「リップ」という存在が、ジグヘッドのアクションやレンジコントロールにおいて極めて大きな武器になると確信していたからです。
そんな理想を抱きながら日々釣具店を巡っていたところ、琵琶湖のお膝元である「釣具のブンブン 大津店」さんで、まさに運命的とも言える素晴らしいジグヘッドに出会ってしまいました。
それが、PhaseUp(フェイズアップ)から発売されているミドスト専用ジグヘッド『MID-BOOST(ミッドブースト)』です。
1. ブンブン大津店での衝撃的な出会いと一目惚れ
琵琶湖大津市のブンブンさんの売り場を眺めていた時、ふと目に飛び込んできたのがこの「PhaseUp」というメーカーのジグヘッドでした。
正直なところ、このメーカーのジグヘッドを目にするのは初めてのこと。「お、これ面白そうだな!」と手に取った瞬間、パッケージに躍る『ミドスト専用機』の文字と、独特すぎるヘッド形状に目が釘付けになりました。
そしてパッケージ越しにその形状を見た瞬間、私の頭の中にビビッと電撃が走りました。
「これ、ミドストシーカー(シカベイト)にジャストサイズだ!!」
見た瞬間に、長年シカベイトを作り・使い込んできた直感が叫びました。自分が求めていた「ボトムを叩くためのステンレスリップ」とはアプローチこそ異なるものの、「ヘッド自体に水を受け止めるリップの役割を持たせる」という発想の根底には共通するものがあったのです。
頭の中で描いていた理想の形状のひとつが、まさかこんな素晴らしい形で市販されているとは……。「これは絶対に試さなければならない」と、迷わずレジへ向かいました。

2. 「ヒルのような頭」が魅せるリップ効果とメーカー公式のこだわり
この『ミッドブースト』最大の特徴は、何と言ってもその独特なヘッド形状にあります。
一言で表すなら、まるで「コウガイビルの頭」のような平べったい特殊なデザイン。一般的な丸型(ラウンドヘッド)や矢の根型(ダーターヘッド)とは一線を画す、非常に個性的で面白い形をしています。
この平らなヘッド部分が水流を面で受け止めることによって、まさにルアーの「リップ」と同じような役割を果たしてくれます。
- 強力な水噛みとブレーキ効果:シェイクした際に手前に寄ってきにくく、短い移動距離でしっかり中層を引くことができる。
- ハイピッチなロールアクション:受けた水流を逃がすことで、ワーム全体を明滅させる美しいロールを生み出す。
シルエットを崩さない「腹部の識別溝」システム
さらに感心させられたのは、機能美とデザインへの細かな配慮です。
メーカーの公式情報(Webサイト等)を確認してみると、ジグヘッドの腹側に刻まれた謎の溝についてこのような記述があります。
「余計な刻印でシルエットを崩さないよう腹側の溝でウェイトを識別できるようにしました。この溝もまた、水流を乱さずターゲットに近づく為のジグヘッドの一部として機能します。」
なんと、プリントや重さの刻印でワームやヘッドの見た目を損なわないよう、腹部の溝の数でウエイトを見分けられるようになっているのです!
- 1/32oz(0.9g):溝なし
- 1/20oz(1.4g):溝 1本
- 1/16oz(1.8g):溝 2本
刻印のように使っているうちに消えてしまう心配もなく、なおかつその溝自体が水流を整える役割まで果たしているという二重の工夫。メーカー側の並々ならぬこだわりとユーザー目線の設計に、ただただ脱帽させられました。
3. 【奇跡の相性】ミドストシーカーの入り口に「神ジャストフィット」!
家に持ち帰り、早速手元のミドストシーカー(シカベイト)にセットしてみて、さらなる衝撃が走りました。
見た目のシルエットの一体感はもちろんのこと、なんとこのジグヘッドの根元(キーパー部)の太さが、ミドストシーカーの挿入口に「寸分の狂いもなくジャストフィット」したのです!
天然素材である鹿革を使ったシカベイト(ミドストシーカー)は、通常のワームと異なり、キーパーへの収まりやキャスト時の「ワームのズレ」がセッティングの大きな課題となります。そのため、普段はズレを防止するための「固定リング」などを噛ませてセッティングするのが一般的でした。
しかし、このミッドブーストは違います。
固定リングを全く付けなくても、ビシッと決まって一切動かない完璧なセッティングが完了したのです!
ミッドブーストに採用されている「フェイズアップオリジナルキーパー」の肉厚と、ミドストシーカーの挿入口が見事に噛み合い、キャストや激しいシェイクを繰り返してもズレる気配がありません。余計な固定リングを排除できるため、ルアー本来の自然なシルエットと自重を100%活かすことができます。まさにミドストシーカーのために作られたのではないかと錯覚するほどの「シンデレラフィット」でした。
4. ミドストシーカー(シカベイト)× ミッドブーストの実戦おすすめセッティング
実際に様々なサイズ・ウェイトで組み合わせを検証してみましたので、ミドストシーカーをお使いの皆様へ向けた「黄金セッティング」をご紹介します。
① 3インチ ミドストシーカー × 1.4g(#2フック)
3インチのミドストシーカーには、フックサイズ「#2」がまさにベストマッチです。
ウェイトは1.4g(腹部の溝1本)を合わせることで、中層をゆっくりと浮かせすぎず、かつ沈みすぎない絶妙なレンジキープが可能になります。フックの出幅、シャンクの長さともに完璧で、3インチ特有の艶めかしいテールの動きを一切阻害しません。

② 4インチ ミドストシーカー × 3.5g(#1フック または #2フック)
存在感のある4インチのミドストシーカーには、フックサイズ「#1」がジャストサイズです。
しっかりとしたシルエットの4インチに対して、#1フックのゲイプ幅が完璧にフィットし、フッキング率を飛躍的に高めてくれます。水深のあるエリアや、少し強めにミドストしたい場面では3.5g前後のウェイトと組み合わせることで、圧巻の遠投性能とディープでのレンジキープ性能を発揮してくれます。(※食わせ重視でゆっくり引く場合は、3.5gの#2フックセッティングも非常に有効です)
5. まとめ:ミドストシーカー愛用者は絶対買いの「一軍確定」ジグヘッド!
長年思い描いていた「ジグヘッド×リップ」という発想から興味を持ち、ブンブン大津店さんで運命的に出会ったPhaseUpの『ミッドブースト』。
実際に手にとってセットしてみると、単なるアイデア商品ではなく、実釣性能と使い勝手を極限まで高めた超実力派のジグヘッドであることが分かりました。
特にミドストシーカー(シカベイト)との組み合わせにおいては、以下のメリットが際立ちます。
- 「ヒルのような頭」が圧倒的な水噛みと移動距離の少ないロールアクションを演出
- メーカーこだわりのオリジナルキーパーにより、固定リング不要で挿入口にジャストフィット
- シルエットを破壊しない腹部識別システムで、ウエイト管理がスムーズ
- 3インチ(#2フック)、4インチ(#1フック)ともに完璧なサイズバランスが組める
ミドストシーカーをお使いの皆様には、自信を持って「本当にお勧めできる逸品」です!店先で見かけた際は、ぜひ迷わず手に取ってみてください。
……さて、今回は「セッティング時の感動と仕様の凄さ」を中心にお伝えしてきましたが、気になるのは「実際の水中でこの平たい頭がどんな動きを見せるのか?」という点ですよね。
安心してください、次回は実際にスイミングさせて分かった「水中でのロールのピッチ感」や「水噛みのリアルなインプレッション」をたっぷりとお届けします!
ぜひ次回の更新も楽しみにお待ちください!

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